見応えのある6時間12分のドキュメンタリー作品。切り口は水俣病だけど、人々の暮らしがありいのちの営みがあり恋があり悩みがある。あたりまえのことだけど。
患者の、家族の、支援者の、映画に出てくる人々の言葉が重い。長い時間考え続けて言葉にしているからなのかもしれない。対して、国や県の人たちの言葉の空虚さが際立っていた。一人一人から信用を得て信頼される人間関係をつくるのに多くの時間や労力が要ったことだと思う。映画を作るのに20年かかったのもうなづける。
原一男監督は長い舞台挨拶の最後に「水俣は終わっていない」と言った。
映画は6日(木)までやってます。
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